人は「育てられる」のだろうか?

新卒入社したR時代、メインは懐かしの採用広告営業で、クロスセルで人材開発サービスも取り扱っていた。自省して涙ながらに自己改革を宣言させる若手・中堅向け研修や、「マネジメントとはなんぞや」ということをひと通り学ぶ新任管理職研修等である。当時は競合も少なく、Rの強烈なプッシュもあって、クライアントから「売って欲しい」と依頼されることもままあったので、数字欲しさに片手間で売っていた感は否めなかった。

経営者から人を育てる事の重要性と醍醐味について伺う機会も多い。経営における人材育成の重要性について疑問を差し挟む余地はないが、醍醐味となると「ちょっと趣味入ってる?」と思うくらいご熱心な方もいて、滔々とご高説を吟じてカタルシスに浸る様子に不安を覚えることもある。よく言えば「個性」「特徴」だが、程度によってはマイクロマネジメントや独特なカルチャの要因にもなる。経営者の醍醐味が社員の満足に資するものになっているかどうか見極めて施策を講じて頂きたいと願う。

話を戻すが、キャリアの初めからずっと「人って教育や研修で本当に育てられるのかな?」「育てられた人ってどんな人?」「育たない人っているよね」「どんどん成長する人もいるよね」等々、人材育成にまつわる疑問は尽きず、釈然としない思いがあった。

現時点の私は、人を育てる方法はあると考えている(一部例外を除く&育つとは言ってない)。ただ、人は成長になんらかの支援が必要なタイプ(育てられる人)と、自ら必要なプロセスを切り拓いていくタイプ(育つ人)に分かれることと、それぞれに最適化した育て方をすることが育成結果を左右するとも考えている。

目次

1.育てられる人と育つ人とは

1.育てられる人
2.育つ人

2.主役は育つ人、育てられる人に配役はあるか

3.育つ人を修羅場に放り込め

4.この本を読んでみよう

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