Enterprise
デジタル革命、気候変動・脱炭素の推進、地政学リスクの高まり、パンデミック等、激変する経営環境のもと、大企業には、持続的成長は勿論、様々な変化への対応に関して、日本のみならず世界をリードする役割が期待されています。日々進化するネクストテクノロジーを活用した新しい製品サービスの開発は勿論、顧客のジョブを解決するソリューションを次々と市場に投入するためにはイノベーションの創発が不可欠ですが、イノベーションを戦略的かつ計画的に創発するためには、社内や企業間だけでなく、先端技術を開発する研究機関や大学、スタートアップ等との連携やコラボレーションが不可欠となりつつあります。しかし、大企業になり得た成功体験や、ビジネスモデルが強固であるがゆえに、機動的な連携やコラボレーションの足を引っ張るというイノベーションのジレンマに陥りやすい上、戦略策定アプローチはトップダウンよりボトムアップを重視する傾向が強いことや、無駄に時間がかかり責任の所在を有耶無耶にする集団的意思決定、ようやく決まったことも具体的なアクションまでブレイクダウンしきれない等、変化に対して素早く対応できるマネジメントモデルとは言い難いのが現状です。
大企業のほとんどはBX(Business Transformation、いわゆる転換期)ステージの只中にあります。パーパス再設定に始まり、成功体験やレガシーな知見のアンラーニングと新たな知見のリラーニング・りスキリング、社内外の異能とのコレボレーションによる戦略的なイノベーション創発、リーンスタートアップによる新規事業創造、ビジネスモデルの再構築、DX時代における価値創造に資するマネジメントモデルの確立、これら一連のパラダイムシフトを乗り切るためのチェンジマネジメントを行いながら推進します。なかでも、イノベーション創発とマネジメントモデルのトランスフォーメーションという2つのテーマを成功させることが、越えなければならないハードルです。ここではイノベーションのトリガーになる可能性がある10の変化について概観した後、わたしたちが提供するソリューションと紐づけます。
Management Issues
10 Changes that could trigger Innovation
大企業におけるイノベーションのトリガーになる可能性がある10の変化は、下記の通りです。
- モビリティ:EVシフト、マイクロ・モビリティ、自動運転、シェアリングサービスの普及
- ロジスティクス:デジタルサプライチェーンへのシフト
- フードシステム:食料安全保障、規模の経済の復活、代替素材の開発プラットフォームの構築
- ヘルスケア:ヘルスケアデータ活用基盤の構築、法制面の整備、ステークホルダーの動機づけ
- エネルギー:戦略リソースとしてのクリーンエネルギー、リスク管理の仕組み、継続的な確保手段
- エデュケーション&ラーニング:人材育成機能の抜本的見直しと再構築、アナリティクスの最大活用、ラーニングカルチャの醸成
- メディア:通信波へのシフト、進化の方向性が不透明なインフラ・デバイス、流通の徹底的な効率化、新プラットフォーマーの登場
- ペイメント:既存のサービスを大きく凌駕するHX/CXの提供、新たな通貨によるディスラプション、デジタル通貨への対応
- スマートシティ:グルーバル水準に進化させる行政DX、民間主導による実装、フィジカルとサイバーのシームレスな連携
- メタバース:大規模なデジタルインフラ投資、HX/CXを最適化するための組織再編、ケイパビリティの構築、活用カルチャの醸成
これらの変化を捉えて、自社の事業領域を見直し、顧客のジョブを解決する新たな価値を提供することにフォーカスして、イノベーション創発に取り組むことが求められると考えます。10の変化が各業界に及ぼす影響等について18の業界展望ページ(Industries)にて概説していますのでそちらをご参照ください。
業界展望の詳細はこちら → Industries
HCC Service References
大企業が直面する課題に対して、わたしたちが提供するソリューションは下記の通りです。