Strategy & Management Professional

クライアントの経営スキルをブラッシュアップする実践カリキュラです。実際に直面している経営課題を解決するプロジェクトチームを発足、プロジェクトリーダー（PL）にはクライアントの次世代CEO、COO候補がご就任いただき、メンバーに次世代と次々世代CxO候補を選任、具体的な課題解決策の策定並びに実行を担っていただきます。つまり、課題解決プロジェクトを企業、PLを経営者と見なして、経営スキルのブラッシュアップを図るのです。通常のプロジェクト推進体制では、わたしたちがPLを担い、クライアントにはカウンターパートナーとしてご参画いただきますが、本プログラムでは将来のCEO、COO候補がPLである点が大きな特徴です。PLは、課題の特定、課題解決方針と具体的な解決策の策定、実行並びに進捗管理、品質管理、成果責任等の全責任を負う立場ですので、課題が解決できるか否かはPLのプロジェクトマネジメントスキル次第です。わたしたちコンサルタントはサポートメンバーとして関与しますが、PLの指示内容に疑義があれば徹底討論をで介入します。例えば、課題特定に至るプロセスに論理的な矛盾や飛躍があれば、PLにその旨を確認、PLが課題特定プロセスをファクトベースでセルフレビューし、確かにこれが課題であると確信し、メンバーの同意を得られるまでの間はプロジェクトが停滞することとなり、その遅延や品質低下に関する責任はPLが一身に背負っていただきます。

また、課題解決方針と具体的な解決策の策定プロセスでは、この解決策で本当に課題が解決できるのか、顕在化した問題への対症療法に留まっていないか、そして何より大きな価値をもたらす内容になっているか等について徹底的に討議を重ねます。このやりとりを通じて、問題解決に必要なアート・シンキング、デザイン・シンキング、ロジカル・シンキングのスキルを磨き、競争優位の確立に資する戦略的な課題解決策を練り上げます。なお、プロジェクトと同時並行で書籍による独習を基本とする知見習得機会も設けていただきます。コンサルタント育成カリキュラに準じた内容で、MBAのエッセンスと現場で活用するフレームワーク等が該当しますが、時々テストを行って理解度を確認、合格するまではプロジェクトもストップさせて取り組んでいただきます。不合格の場合でもプロジェクト期間の自動延長はなく、不合格が原因で期間延長する場合は別途費用が発生するという強烈なプレッシャーのもとで知見習得していただくことになります。発足させるプロジェクトの推奨テーマはDX、新規事業創造、チェンジマネジメント等ですが、それに限らず絶対に成功させなければならないプロジェクトであればそのテーマにて取り組みます。社運をかけて臨むプロジェクトであるほど、経営スキルをストレッチさせることができます。実際の課題解決に役立つことは勿論ですが、なによりも大きな価値は、それを自分自身がやり遂げたという実績をクライアントが持てることです。

本ページ構成項目は下記リンクから直接ご参照いただけます。

Carricula

for Directores

for Managers

for Members

Recommended Carricula

Other References

Curricula

for Directors

次世代のCEO、COO候補への推奨テーマは、DX、新規事業創造、あるいはチェンジマネジメントが代表的です。

①DX

スコープが広範で難易度が極めて高く、期待される成果のインパクトの大きさは群を抜くテーマであり、次世代経営陣として具備すべきスキルの習得にはまたとない機会でしょう。理論と実践の双方を兼ね備えるために、新たな知見のインプットと、アウトプットの極大化のため四六時中奮闘していただくことになります。未開の地を切り拓くためには、パーパスから逆算していつまでに、何を、どう実践すればよいのかという方針を取り纏め、プロジェクトの全体像をチームに明示してプロジェクトを推進してください。

②新規事業創造

イノベーションとインキュベーションを通じたデジタルビジネスモデルをデザインし、新たな事業構造への転換を実現していただきます。シーズの発見、イノベーターの発掘、イノベーションを計画的に創発する仕掛けと仕組みを作り、顧客開発モデルを構築して市場投入を果たしてスケールさせるという、新規デジタルビジネスの創業プロセスをリードすることになります。必要なリソース調達に纏わるネゴシエーションや、協働体制の構築をはじめとするエコシステムのデザインも含め、新規事業を軌道に乗せてください。

③チェンジマネジメント

DXの成否を左右する最大の要因とも言えるカルチャチェンジに挑んでいただきます。トランスフォーメーションに対する抵抗をいかにマネジするか、忙殺される日々に立ち竦む関係者を鼓舞しつつ、粘り強く変革をやり抜くために必要なあらゆる手立てを講じるべく、率先垂範してください。価値観やカルチャを転換するためには、トランスフォームによる成功事例を１年以内に実現することが最も効果的ですので、インパクトが最も大きなテーマを成功に漕ぎ着けて全社的なムーブメントを起こしましょう。

これ以外にも、課題解決に迫られているテーマがあれば、ご相談ください。

for Managers

次世代CxO候補には、PLから任じられた中分類のプロジェクト職務の具体的な推進を担っていただきます。

①DX

ケイパビリティ、ビジネスモデリング、ヒト・カルチャ・組織、テクノロジー・プラットフォームという4つの領域における責任者として推進計画を策定し、メンバーの具体的な活動計画へのブレイクダウン、プロジェクトマネジメント等に全力を尽くしていただきます。PLや他マネジャーと協議しながらシームレスに連携する体制を整え、相互の進捗状況を確認して推進することが必要になります。社外プロフェッショナルとの協働体制の構築も重要です。多忙を極めるメンバーに対するマネジメントについても配慮しながら、タスクを完遂してください。

②新規事業創造

イノベーションとインキュベーションに関するフレームワークを実務に落とし込み、推進計画に取り纏めたら、プロダクトマネジメントと顧客開発モデルの構築に取り組んでください。MVP（Minimum Viable Product）を全速力で開発し、アドボケーターにぶつけてフィードバックを得て再びプロトタイプを改良、それを再度顧客にぶつけて市場投入可能なレベルに仕上げることに心血を注ぎ、事業化まで最短時間で漕ぎ着けることが課された責任です。既存事業における働き方とは一線を画すアジャイルな働き方に転換できるかが問われます。

③チェンジマネジメント

新しい価値観やカルチャを醸成するために、自部署における変革の旗手となるべく、自らの言動をトランスフォームすることが要求されます。抵抗勢力の声をねじ伏せるのではなく、意見の背景を洞察し、変化することへの恐怖を丁寧に払拭、相手のレディネスが整った時に変革成功時にもたらされるメリットを説いてトランスフォームを促してください。自らのプロジェクト活動が成功して組織から高く評価されることが、周囲に対して最大の影響力を発揮するということをわきまえて、プロジェクト活動に注力することが肝要です。

for Members

次の次のCxO候補となる方々には、PLとマネジャーの指示の下でプロジェクト実務を完遂する役割を担っていただきます。

①DX

PLとマネジャーから開示された活動計画に従って実務を遂行していただきます。マネジャーからは遂行にあたって必要な指示・命令を受け、フレームワークや思考手法について学びながら検討を進めてください。

②新規事業創造

顧客開発モデルと事業化のために必要なタスクに全速力で取り組んでいただきます。アントレプレナーシップも要求されるハイレベルな取り組みであり、顧客にフォーカスした価値判断とアジャイルな働き方を習得してください。

③チェンジマネジメント

マネジャーの指示を受けながら、アジャイルな働き方に転換し、デジタルとビジネスに通じた人材になっていただきます。従来の戒律を破壊し、「全速力で失敗してA.S.A.P.でスケールする」「巧遅より拙速のススメ」等、新しいカルチャの申し子としての振る舞いが求められます。

Recommended Curricula

Basic Business Skillset

プロフェッショナル・スキルのブラッシュアップと同時並行して行うことを推奨しているのが、ベーシックビジネススキルセットのトレーニングです。上位職の方は、ビジネスパーソンなら全員が具備して然るべきビジネススキルを改めてトレーニングする意味があるのか、という疑念を持たれるかもしれませんが、ベーシックという言葉はついてはいるものの、実務で存分に活用して成果に結実できている方はマネジャークラスの方の中でも少ないというのがわたしたちの実感です。レガシーなビジネススキルではなく、今日の経営環境のもとで勝ち上がっていくために必要な10テーマに、マネジャーとして不可欠な考課・人的資本開発のスキルを加えた11テーマを厳選していますので、知的資本の底上げのためのご活用をご検討ください。