Purpose Design

経営方針や新製品発表会、あるいは決算報告会等、グローバル企業のビジネスリーダーがステークホルダーに向けて華々しくプレゼンテーションを行うシーンが非常に増えていることからもわかるように、リーダーシップの発揮とビジネスプロデュースやビジネスデザインは密接に結びついています。特に顕著なのがパーパスについて熱く語るビジネスリーダーが増えたことでしょう。SDGs, ESGの要請に応えながら、自社が解決を目指す社会課題は何か、どのような切り口でその解決に貢献することを考えているのか、それを実現するための具体的な投資や行動計画はどうなっているか等、言葉だけでなく具体的な事業活動へのブレイクダウン方針まで、実現可能性の検証を踏まえたうえで世界に問いかけることが、ビジネスリーダーのコアな役割になってきたのです。パーパス・デザインの検討には、自らの信念に基づいてビジネスを通じて実現したい想いの言語化が不可欠です。一義的にはクライアント自身がアートシンキングを活用して想いの具現化に取り組むことが望ましいのですが、アートシンキング自体への理解がまだ進んでいないことと、実践的なフレームワークの活用が難しいことを考慮して、わたしたちが提供するデザインシンキングのフレームワークを活用してクライアントの想いをパーパスとして取り纏めることを推奨しています。

パーパスの詳細はこちら → Purpose & DX Roadmap

Goal Setting

前段で策定したパーパスから逆算して、中期的に実現したいビジョンと短期的に達成すべきKGIとKPIを設定することがこのプロセスです。長期的到達したい抽象的なパーパスまでへの道程を、いくつかの期間に分けてその期間で達成したい姿をビジョンとし、各ビジョンをさらに単年度に分けてその年度で達成する目標へとブレイクダウンします。この時留意したいのは、パーパス到達まで最短の道程であるクリティカルパスであるかということと、設定目標が本当に重要な指標だけに絞り込まれているかということです。年度ごとに設定する目標は多くても5つ程度に絞り込み、その分進捗管理を適切に実行するほうが、集中して取り組みやすくなります。あまりにも設定目標が多いと、それを見るだけで精神的に疲弊して活動に集中しにくくなったり、意欲が減退するものです。また、KGI, KPIとも本当に重要な指標のみの設定に留めることは、トップマネジメントの選択と集中の判断に関する責任を問うことと同義ですので、図らずも強力なリーダーシップの発揮につながるという側面もあります。

Team Building

組織編成を考えるうえで大きな影響がある要因が、多様化するワークフォースとワークスタイルです。自社内の正社員を中心とする強固な結びつきに基づくチーム編成から、社外のパートナーやコラボレーター、サプライヤーをも巻き込んだ新しいエコシステム全体を、ひとつのチームとして統率することが求められます。働き方も価値観も、結びつき方も多様なヒトや会社の連合体を運営するのは、ひとつの指示を周知するだけでも、これまでと同じ方法では通用せず、ミスコミュニケーションが頻発するのが当り前になります。ZoomやMicrosoft Teams等のツールを活用して意思疎通を図るにせよ、ヒトによってはフェイス2フェイスでなければ重要な意思疎通は図れないというケースもあり、コミュニケーションの濃度や頻度をどうデザインするかも、リーダーの手腕にかかってきます。問題発生を未然に防ぎながら、発生した問題を速やかに解決し、働くヒトのモチベーションを支えながら成功まで先頭に立って邁進するには、卓越したプロジェクトマネジメント力が必須となります。

Initiative

リーダーシップと聞くと「成果創出の仕方を上司自らが示す」イメージを抱く方も多いでしょう。しかし、これが通用したのはビジネス環境の変化が比較的緩やかな時代の遺物です。過去の成功体験に基づいてレジェンドを語る上司や先輩を見習って、後輩が育つことができた、今にして思えば長閑な時代でした。しかし、一夜にして業界の勢力図が様変わりすることもあり得るDX時代では、誰も経験したことのない環境で競争に晒される可能性を否定できず、その時々で誰よりも早く数多くの試行錯誤を繰り返して成果を出す方法を見つけ出すことを推奨することがリーダーシップに求められることです。創業時や転換期、新規事業開発等のフェーズにおいては、ビジネスリーダー自身が現場で成果を出す方法を見つけるために獅子奮迅の活躍を見せることが必須ですが、成長にドライブをかけるフェーズであれば組織全体がアジャイルな働き方を習得する体制を構築して、自分の代わりに成果を出す方法を見つけ出すヒトを数多く育てることに注力しましょう。ビジネスリーダーが率先垂範すべきは、今日のキャッシュカウを育てるよりも、直面する経営課題の中で最も難易度の高いDXの成功に全精力を注ぎこんで邁進することですから、DXのプロジェクトリーダーのロールモデルとなっていただくことが、働くヒトたちのお手本となるでしょう。

Encouragement

働くヒトが自律的・主体的に動ける人材になるためには、ビジネスリーダーからの働きかけが不可欠です。個人ごとにタスクを定義づけ、活動計画を立て、効率的な仕事の仕方の見本を提示して、知見習得の機会を提供し、育成目標を共有して現場で試行錯誤させてみて、アドバイスを加えながら成果を出すまで任せ、結果について評価を行い、本人にフィードバックして次のステップに進むという人材育成サイクルにおいて、ビジネスリーダーが行う全ての言動の真価が問われます。マイクロマネジメントをするのではなく、個人ごとに異なるモチベーションの源泉を見定めながら、自律的・主体的に働くヒトへの成長を加速させる効果的な働きかけかたを考えて、実践することは、ビジネスリーダーにしか果たせない役割です。最も高い視座であればパーパス・デザインで、一段低い視座であればビジョンで、最も低い視座なら年度計画で、働くヒトにメッセージを発信できるのはビジネスリーダーの特権ですから、これらの機会を逃さず、働くヒトたちのプロフェッショナルへの育成に活かしましょう。

Other References

#
Digital Management Modeling
デジタル・マネジメントモデリング
#
Leadership
リーダーシップ
#
Innovation
イノベーション
#
Lean Startup
リーン・スタートアップ
#
Cost Management
コストマネジメント
#
Performance Management
パフォーマンスマネジメント
#
Business Analytics
ビジネス・アナリティクス
#
i-BCM
i-BCM