Marketing Professional

すべてのマーケティング・プロセスを顧客・消費者一人ひとりに向けて1to1でデザインすることが可能なツールを手にした今、マーケターにとって思う存分辣腕を奮える時代が到来したと言っても過言ではないでしょう。しかし、製品・サービスの本質的な価値を創造するためには、人間の深層心理や解決を願うジョブにフォーカスした洞察が不可欠となり、ヒューマンセントリック(人間中心主義)に回帰していく流れにあることを認識したうえで、デジタル・マーケティング戦略とテクノロジーの利活用に関する知見を習得しなければならなくなりました。レガシー・マーケティングのフレームワークのモダナイゼーションをはじめ、素晴らしいHX/CXを継続的に提供できることを軸としたCJのデザイン、顧客関係性の深化・進化、マーケティングとR&Dの融合、顧客開発モデルの構築、玉石混合のテクノロジー・ツールの選定等、マーケティング機能のトランスフォーメーションがDXに占める重要性はかつてないほどに大きくなっているのです。

マーケティング・プロフェッショナルに対するトレーニングカリキュラは、デジタル・マーケティング機能へのトランスフォーメーションと、HX/CXのデザインの2つをテーマとするプロジェクトを発足させ、実際にそれを完遂していただく修羅場での習得を目指します。CMOがプロジェクトリーダー(PL)に就任、マネジャーとメンバーを社内から選出して、実践の場にて知見とスキルを習得していただきます。わたしたちはPLのバックアップに徹するとともに、マネジメント・プロフェッショナルのカリキュラと同様、PLのプロジェクト推進に少しでも疑義が生じた場合は徹底討論を行いながら、サポートします。プロジェクトの成果責任はPL、マネジャー、メンバーにあり、プロジェクトが成功しなかったとしてもその責はPL、マネジャー、メンバーに負っていただきます。人事評価の対象となるため、成功すれば高く評価され報酬も増えますが、失敗した場合は低評価となり報酬も減ります。期待役割別カリキュラは以下のように想定しています。

本ページ構成項目は下記リンクから直接ご参照いただけます。

Carricula

for Directores

for Managers

for Members

Recommended Carricula

Other References

Curricula

for Directors

CMO向けカリキュラムのテーマは、デジタル・マーケティング戦略の策定並びにHX/CXデザインの2点です。

①デジタル・マーケティング戦略の策定

これまで構築してきた顧客との関係性を、デジタル・テクノロジーを利活用することで更に進化させるために、マーケティングはどのようにトランスフォームすればよいかについて洞察し、DX時代のデジタル・マーケティング戦略として取り纏めます。顧客のジョブにフォーカスすると見えてくるものに基づいて、マーケティング機能の役割、提供するCJ(Customer Journey)、構築する顧客との関係性、他経営機能との関係性、利活用するツール等の構想をまとめ、現実のオペレーションモデルを変更するに至るまでブレイクダウンし、計画していただきます。​​

②DX時代を勝ち残るHX/CXのデザイン

マーケティング機能のトランスフォームの軸となるのがHX/CXです。HX/CXの出来次第で、顧客満足度、購買するか否か、LTVの最大化につながるか否かが決まるので、ここがこのプロジェクトの肝になります。HX/CXの定義づけ、CXからHXへの進化が急務である理由、HXをどうデザインするか等、視座を高く持って方向性を明示してデザイン方針を決定します。ビジネスモデルキャンバスやCJマップ(Customer Journey Map)等、様々なフレームワークを活用して具体的にデザインすることが求められます。

この2つのテーマを達成することがCMOに課される成果責任であり、当該年度目標のKGI、KPI、そして評価と報酬に反映されることとなります。

なお、本プロジェクトにおけるリーダーとして果たすべき役割、つまりプロジェクトマネジメントスキルも磨き上げることが必須であり、成果創出までプロジェクトを牽引していただきます。必要な権限をトップマネジメントから委譲していただくためのネゴシエーションをはじめ、問題解決、進捗管理、品質管理、ヒトのマネジメント、ネットワークの利活用等、プロジェクトを成功に導くために必要なあらゆる言動を自らの責任において実行してください。

for Managers

マネジャークラスに課されるテーマは、PLに明示されたテーマをタスクにブレイクダウンして具体的な活動計画を策定し、メンバーに遂行させることになります。

①デジタル・マーケティング戦略

PLの指示を受けた時点で、自らに課された期待役割、成果責任、必要となるスキルの習得機会の獲得等、しっかり腹落ちするまで協議したうえで、タスクを明らかにしていただきます。マーケティング機能の中で重点的にトランスフォームするプロセスはどこか、具体的にどのような手順で、どうトランスフォームするのか、いつまでに、誰に、何を、どう検討させるのか等について、メンバーに具体的に指示できるレベルまでタスクを分解してください。

②HX/CXデザイン

CXからHXへの進化を遂げるために必要なプロセスをタスクに分解していただきます。PLが定義したHXを実現するためには、どのような取り組みが必要なのか、それを推進するためのレディネスをどう整えるのか、マーケティング以外の経営機能との機能分担と連携体制、連動性、整合性、ビジネスモデルへの反映等をどうデザインするか等、茫洋としたHXのイメージをクリアにしながらメンバーに伝えられる状態にしてください。

マネジャーが持つべき視座の高さ、視野の広さ、抽象度と具体性のバランス、ウォーターフォールとアジャイルのバランス、KGI・KPI、進捗管理、マネジメントサイクル、メンバー・マネジメント等、プロジェクトマネジメントの最前線にたってメンバーを鼓舞しながら推進する主体となるためのカリキュラムです。

これらのタスクを推進するにあたり、必要となるラーニングやスキルに関しては調達してもらうようPLに要請してください。多くの場合、それらは独習となりますが、これも「走りながら学ぶ(ラーニング・コンピテンシー)」を鍛える機会として活用してください。なお、戦略策定のためにPLからリサーチやフィールドワーク等の指示が出ることも想定されますが、その際に留意すべきは、PLの職務を代行するのではなく、PLが職務に専念できるような環境を整えるためのサポートに徹することです。戦略策定はPLに課されたテーマであり、それを巧妙にマネジャーに投げてもらっては困る、マネジャーの職分を超えることはできないと明言して、PLに投げ返してください。そして、本プロジェクトにおける活動には成果責任が課され、創出した成果に応じて評価・報酬に反映されるのはPLと同じです。​​​​

for Members

メンバーには、デジタル・マーケティング領域の職務遂行に必要となるスキルセットをブラッシュアップしていただきます。

①デジタル・マーケティング戦略

実務推進上必要となる各種フレームワークの理解をはじめ、マーケティングに関する基本的な知見、デジタルツールに関するリサーチを並行して実践していただき、戦略の具体化のための実務に集中していただきます。

②HX/CXデザイン

HXがヒューマンセントリック(人間中心主義)な概念であることから、心理学をはじめ経営学以外の領域に関するラーニングも必要になっています。こうした学びを加えながら、素晴らしいHXを実現するためのCJマップを完成させる実務に邁進していただきます。

メンバーにとっては、デジタル・マーケティング領域におけるレディネス整備が最優先であり、基本に立ち返って学ぶことが有益な機会となります。コトラー氏が提唱するところのマーケティング1.0、2.0、3.0、4.0、5.0とは何か、HXへの進化が急務であることの論拠を知ることから始めると、習得が必要な知見やスキルを知る手蔓を得ることができます。また、ビジネススキルセットのブラッシュアップも必要となりますので、同時に学ぶことを推奨します。ファクトに基づくロジカルシンキング、検討結果をコンテンツにまとめるためのロジカルライティングのラーニングは必須であり、戦略策定プロセスを理解するためにはアートシンキングやデザインシンキング等に関しても学ぶことを推奨します。そして、PL、マネジャーと同様に、本プロジェクトにおける成果が、評価と報酬に反映されます。PL、マネジャーからの指示を受け、支援を仰ぎながら全速力で学び、求められた水準のアウトプットをスケジュール通りに出してください。将来的なキャリアの第一歩とできるか否かはメンバー自身の成果にかかっています。

Recommended Curricula

Basic Business Skillset

プロフェッショナル・スキルのブラッシュアップと同時並行して行うことを推奨しているのが、ベーシックビジネススキルセットのトレーニングです。上位職の方は、ビジネスパーソンなら全員が具備して然るべきビジネススキルを改めてトレーニングする意味があるのか、という疑念を持たれるかもしれませんが、ベーシックという言葉はついてはいるものの、実務で存分に活用して成果に結実できている方はマネジャークラスの方の中でも少ないというのがわたしたちの実感です。レガシーなビジネススキルではなく、今日の経営環境のもとで勝ち上がっていくために必要な10テーマに、マネジャーとして不可欠な考課・人的資本開発のスキルを加えた11テーマを厳選していますので、知的資本の底上げのためのご活用をご検討ください。

ベーシック・ビジネススキルセットの詳細はこちら → Basic Business Skillset

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Other References

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Strategy & Management Professional
戦略&マネジメントプロフェッショナル
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Marketing Professional
マーケティングプロフェッショナル
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People Professional
ピープルプロフェッショナル
#
Basic Business Skillset
ベーシックビジネススキルセット