Capability

ケイパビリティにおけるDXの推進目的は、社内業務プロセス改革と付加価値創造プロセスのデジタル化、つまり既存事業の高効率化による創出利益の極大化にあります。社内業務プロセス改革では、RPAやAI、社外の協働パートナーやコラボワーカー等のAWF（Augmented Workforce、拡張労働力）の活用を前提とした抜本的再編を実行します。付加価値創造プロセスのデジタル化では、社外のサプライヤーや協力業者全体を巻き込んだDSN（Digital Supply Network、デジタル・サプライネットワーク）や、従来とは一線を画す水準の素晴らしいHX/CXを提供するデジタル・マーケティングを導入、会社の壁を越えたエコシステムを早急に構築して、既存事業のデジタイゼーションを実現します。

本ページ構成項目は下記リンクから直接ご参照いただけます。

BPR - Internal Process Revolution

Digitization of Value Creation

Other References

BPR - Internal Process Revolution

BPR（社内業務プロセス改革）は業務効率化手法として一般的であり、ここからDXに着手するケースも数多く見受けられます。しかし、BPRとDXでは効率化の範囲と深度が異なることに注意しましょう。DXにおけるBPRでは、すべての社内業務のうち、価値を創出するコア業務を特定し、それを担うヒトが誰なのかを決め、どこで、どんなツールを使い、どのように業務遂行するのか、さらに、社外の協働パートナーやコラボワーカーはどのように関わるのか、彼らのマネジメントは、誰が、どのように行うのか等、単なる業務効率化の範疇に留まらず、テクノロジー・ツールの評価・選択と導入に伴う教育をはじめ、人材マネジメント基盤である人事諸制度のアップデート、人材活用方針、働き方改革、社外協働者とのつながり方、リーダーシップとマネジメントのあり方等も同時にデザインすることが不可欠です。わたしたちは、RPAやAIを活用して余剰人員を異動させるだけでなく、異動したヒトが異動先で価値創出に貢献できる仕組みも同時に構築するところまで含めてDXにおけるBPRと捉えています。

なお、関連するテーマとして、要員・人件費計画に関するHuman Capital Investmentと、AWF（Augmented Workforce、拡張労働力）を利活用するWorkforce Designについてもご参照ください。

要員・人件費計画の詳細はこちら → Human Capital Investment

AWF利活用の詳細はこちら → Workforce Design

↑ Links Top

Digitization of Value Creation

付加価値は、社内のバリュー・チェーンと社外のサプライ・チェーンによって構成される一連のビジネス・プロセスを経て創造されるものです。本テーマにおけるDXの推進目的は、付加価値創造プロセスを企業の壁を越えて緊密化したDSN（Digital Supply Network、デジタル・サプライ・ネットワーク）へと統合的に生まれ変わらせることにより、更なる付加価値向上を実現することです。十人十色で、目まぐるしく変化する顧客の要望や期待を超えるHX/CXを提供するためには、自社だけでの対応や特定のサプライヤーに依存するサプライ・チェーンでは限界があり、これまでまったく関わりがなかった異業種企業やサプライヤーとのつながりも必要になります。新たなサプライヤーとオンデマンドでつながることを可能にするのがDSNなのです。顧客が期待するHX/CXとは、欲しい時に、欲しいものを、一人ひとりの要望にフィットする形でカスタマイズしたものであり、それを提供できてはじめて価値が生まれます。顧客ごとにCJ（カスタマー・ジャーニー）の各段階に最適化されたCXを用意するには、テクノロジー・ツールが不可欠になります。なお、先の社内業務プロセス改革と同様、デジタル・マーケティングとデジタル・サプライ・ネットワークのツール導入とそれに伴う教育・研修を実施し、人材の早期戦力化を実現するところまで包括して支援します。

なお、関連するテーマとして、競争優位を確立するためのHX、マーケティング戦術を検討するTactics、顧客とのエンゲージメント強化施策を明確にするMarketing Analytics、顧客のHX/CXの現状を把握して課題を発掘するHX/CX Surveyについてもご参照ください。